「じゃあ、ほんとに見るだけ、だからね?ひょいっとか手を出して触るのもダメ。もちろん手じゃなくて口だから、舌だから、ってのもダメだよ?」そう言うとYさんはジーンズのボタンに手をかけました。Yさんの口調がいかにもニコ生で遣ってるようなカジュアルなおふざけ混じりのものだったので、あたしは逆説的に「これはいける!」と思いました。



ジーンズの下にYさんは、霜降りグレイの、ぴったりした、前立てのないロー・ライズのニット・トランクスを穿いてて、その時点でもう、ものすごく大きそうなペニスの陰影がくっきり出てて、あたしは人生でかつてないほどのエロい気分になりました。「えっと... パンツも脱いじゃっていい?上から出すのってなんかマヌケで逆に恥ずかしいからさ?」もちろんあたしには異論はありません。「うん、脱いで。よかったらTシャツも脱いで」



全裸になったYさんは「42才のおじさん」って言葉から連想するような像とは似ても似つかない、セクシーさの、いや、セックスの塊って感じの姿でした。全身がものすごく筋肉質で、特に腹筋まわりがビッキビキに割れてて、その延長線上が筋肉の塊みたいな長くて太くて硬そうなペニスになってる、って感じ。見てるだけであたしは自分のクリトリスがドクンドクンと脈打って痛いくらいに硬くなっていくのを実感しました。



「すごい... ヤバいね... Yさんって意外と、めっちゃ女の人食っちゃってる人?」ふと口をついてあたしはニコ生流の下品な言い方をしてしまい、即座にしまった、と思いましたが、Yさんは優しく面白がるように軽い笑い声で言いました。「『食っちゃってる』は失敬な言い方だな。女の人だってむざむざ食われたりはしない、でしょ?セックスがしたいからセックスをする、ってだけでさ」「そうだね、ゴメン... ねえ、これってもっとおっきくなる?」Yさんのペニスは45度くらいの角度で上を向いてましたが、あたしはもっとエロいシーンが見てみたくて軽くジャブをかましてみたのです。



「うん... なるけど、ゆかは大丈夫?気持ち悪くならない?」「だいじょぶだいじょぶ!むしろすごいえっちな気分になってるよ」それでYさんは安心したのか、右手でペニスをゆっくりしごいてオナニーを始めてくれました。ネットのAVや洋物ポルノを観る時とちがってあたしは、好きな人がなんだか切なそうで苦しそうな様子でペニスをしごくのがとても愛おしく思えるものだと初めて知りました。



やがてYさんのペニスが、75度くらいに上向きになって、頭の部分が真紫になって、胴の部分の血管がビキビキに浮き立って、凶暴なくらいエロい姿になると、あたしはダメもとで言ってみました。「ねえ、射精するとこ見たい... ダメかな?」予想に反してYさんはあっさり答えました。「いいよ。バスルームに行こう。汚しちゃうからね」



空っぽの浴槽の中に立って、Yさんは射精に向けてペニスを激しく、それこそ痛いんじゃないかって思えるくらいに激しくしごきました。何となくあたしは、自分だけが勝手で楽な思いをしてる気がして尋ねてみました。「ねえ、イきにくいんじゃない?よかったら、あたしのおっぱいでも見てみる?」「いや、大丈夫。それに、おっぱいとか見せてもらうんだったら、もうセックスしちゃうのと同じだし」あたしには、おっぱいを見るのも、見ずにオナニーをするのも、セックスまで突入するのもそんなに変わりないことに思えましたが、Yさんが放送でも時折「性的搾取」ウンヌンをコメントで語ってるのを知ってたので、その辺のこだわりを感じて少し嬉しく少しさびしく思いました。



そこから6、7分くらいかかったか、Yさんは腕や首に青筋を立て歯を食いしばるようにして射精しました。AVなどで見慣れてたのとはちがって、8回9回もしかしたら10回も、1mくらい勢いよく飛ぶ精液は、まさにYさんのオスとしての強さって感じがして惚れ惚れしました。



そのあと、浴槽を洗い流して出てきたYさんとあたしは、何とはなしに気恥ずかしくなって、お互いしどろもどろによく分からない会話を交わしたはずですが、よく覚えてません。とりあえずあたしの帰りが遅くならない内にと夕方6時くらいに別れました。



その後、18になり、大学受験も突破し、高校も卒業し、で、晴れてYさんにSJをもらってもらったかというと、そうはなりませんでした。あのあとしばらくしてあたしは、ひょんなことから放送でちょっとした「炎上」をやらかしてしまい、その愚かで浅ましいガキっぽい姿を観られていたのか — それは確かではないのですが、あたし的にはそういう気がして自然消滅的に連絡を絶ってしまったのでした。JDになった今もあたしはSJのままですが、大学の准教授になかなか惹かれる30代の人がいて、そろ〜っとさりげにアプローチをしかけたりしています。セックスへの好奇心と恐怖心・不安感、男の人の「本当の姿」を知らないがゆえのアンビヴァレントなもやもやした警戒心 — あたしがそういうものから解き放たれるのにYさんとのあのおかしな「情事」は大きく影響していたはずで、それを今でも感謝しているのです。