「じゃあまず、さっきやってくれたみたいに手で硬くしてみてくれるかな?」私はEさんKさんRちゃんのアドヴァイスを思い出しつつ、白くねばつく精液の名残りの混じる透明な液を頭の部分に塗り広げるようにして、先ほどよりはずっと確信のある強めの力加減で、しごいたり、輪っかで「カリ」を引っ掛けて引っ張るようにしたり... すると見る見る内にMさんのペニスはむくむくっと70度ほどの角度を取り戻し、愛おしさがあふれてか私は、促されるまでもなくその先っぽの部分を舐め始めていました。



「おお。積極的だね、Jちゃん」Mさんが嬉しそうに声を掛けてきました。「そう...そう...そのまま、亀頭全体に舐め広げていって.. . そう、そのまま咥えてみてくれるかな?」RちゃんやEさんがフェラチオをするのを見てたはずなのに、いざ自分で咥えてみようとすると、Mさんの「亀頭」が大きいせいか、それとも私の口が小さいのか、カリの部分まで咥えこむということができないのでした。「うん、大丈夫。無理しなくていいよ、えずいちゃうからね」察したMさんが優しく言ってくれ、代わりに私は血管が太く浮き出る陰茎や、綺麗に剃ってあってパンパンに膨らんだ陰嚢を、RちゃんEさんのテクニックを思い返しつつ精一杯舐めたり吸ったり含んだりしてみるのでした。



「すご〜い。Mさんめちゃめちゃ興奮してるでしょ!」眺めていたKさんが沈黙を破って言いました。「いいな〜。あたしもJちゃんみたいなピュアピュアちゃんに戻りた〜いw」「ははっ。そりゃ確かにね、Jちゃんみたいな子と早々にこうなるとは想定してなかったからね。ドキドキがすごくて」と、今度は下を向いて私に向けて「上手だよ、Jちゃん。すごく愛を感じる」Mさんのような人からすれば、私なんかは全然「トロフィー・サイズ」のいい女からは程遠い相手だったでしょうが、それでもやっぱり、もう80度以上の角度でおへその上まで達しているそのペニスを見れば、Mさんがちゃんと興奮してくれているのは疑いようがなく、それが私には大きな驚きと喜びでした。



「さ、もう、イっちゃいそうだから、今度はJちゃんのプッシーのご機嫌を窺おうかな」夢中でフェラチオを続けていた私の額をやさしく押し離し、しゃがみこんで私と目を合わせてMさんは言いました。私をベンチに寝かせ、Tシャツとブラを脱がせ、「ちっちゃくてピンクでかわいいね」と乳首を褒めてくれ、舌で愛撫し、でも同時にショート・パンツに手を掛けて下ろし、パンティー越しに熟練らしき未知の手つきでクリトリスをこねこねし ー と、あれよあれよという素早い流れで、いつの間にか入り口からクリトリスを舐め上げられているのでした。「あぁ... Jちゃんもすごく興奮してくれてるんだね?ジュースがとめどなく溢れてくる」私自身意外だったことに、私の「プッシー」はMさんを求めて内部からきゅっきゅきゅっきゅと疼きうごめいている感じでした。「どうかな?こうするとますます『欲しい、欲しい』って感じになる?」いつの間にかMさんはコンドームを装着していて、そのペニスで私の「ジュース」まみれのプッシーを下から上へとゆったりしたストロークでなぞるように愛撫し ー 「欲しいです。もう、すぐ挿れてほしい」と答えてしまう私でした。



「大きいと痛い」みたいなよく目・耳にする物言いは都市伝説みたいなものなのでしょうか。私にとっての最初のその挿入は、もう挿れ始めから快感を伴うものでした。Mさんが慣れてる人で、こっちからはもうずっと官能上の焦がれの対象で、状況の異常さも相まってスリルと興奮が凝縮された高水準で続いていて、というのもあってか、私はもうその正常位セッションの、主観でほんの5分ほどで最初の「イき」を経験してしまったのでした。クリトリスの裏、つまり内側の内壁を、Mさんのペニスのカリがぬるりぬるりと掻き出すような動きで刺激し、あ、それ、すごく気持ちいい、と思ったその後のことは、白い光が頭の中で弾けるような記憶印象の中でばらばらのかけらになったように思い出せないのです。気付くと、覆いかぶさったMさんが耳許で「大丈夫?よかったら、バックでもう少しやってみる?」と尋ねてくれました。「はい、したいです... あの、今度はもっとゆっくりしてもらえますか?私、あんまり早くイっちゃって...」もっとしっかりMさんを味わいたい、もっとしっかりMさんに私を味わってほしい ー その時の私はそんな欲を感じていたのだと思います。



経験のない私のことを慮ってくれてか、予想に反してMさんは四つん這いの体勢を取ろうとする私を導いて、ベンチにぺたんと寝て脚をまっすぐ伸ばし、マッサージを受ける時のように両手まくらでリラックスするように促しました。そう、Eさんの時見せてもらった「うつ伏せ寝バック」からスタートしたのです。力を抜いて男の人任せで快感に集中できる体位 ー そこがむしろ災いして、私はまたしてもあっという間にイかされてしまい、最初の5、6分ほどのことしか記憶に残っていません。印象的だったのはMさんが私のお尻を褒めてくれたこと。挿入する前に撫で回しながら「ほんとに小さく引き締まってて美味しそうなお尻だね。ずっと俺が見てたの、気付いてた?」みたいに言ってくれたことでした。でもその後は ー 自分でも知らなかった内部の快感ゾーンの数々を、最初は優しくゆっくり、でもすぐに速く激しく容赦なく攻めたてるMさんのペニスに意識も途切れ途切れになり ー そして気付いた頃にはみんなが帰り支度をしつつ私を待ってくれていて、もうMさんは姿を消した後なのでした。初セックスの私がどうだったかは、見ていたKさんに後から教えてもらい ー と、それはまた私の次なる「ステージ」のお話。



こうして私の、いわば肉体的・性的な面を含めての「初恋」は、ある意味異常な形態で成就することになったわけですが、私はその当時も今も、そのことを後悔はしていません。ある種「荒療治」にはなったものの、素晴らしい性の領域、それ以前には思い描くことすらなかったような、自由でポジティヴであっけらかんとした、「女の業」のようなものとは遠く離れた素晴らしい性の領域と出会うことになったのを生涯の幸運だと思えるのです。その後私は、同僚たちのクスクスキャピキャピした共犯関係のサークルに仲間入りすることになり、数多くの、最低でも年に10人以上のスイマー男性を試食する年月を楽しく過ごし、ひょんなきっかけから熱烈な求愛を受けることになった「普通」の男性と結婚することになりました(その求愛もスイマー女子としての私の新しいペルソナに基づいていたのは間違いないのですが)。



こどもが手のかからない年齢になって、体型も「現役」時に戻ったと確信できるようになると、今度はただの「お客さん」としての、私のハンティングと試食の日々が始まりました。いまや相手は同年代、さらには年下ということが増えましたが、ある種意外だったことに、「こどものいる奥さん」で現役スイマーであるというのは、デメリットであるどころかむしろメリットで、多くのセックス巧者のスイマー男性が双手を挙げて歓迎する対象でもあるのでした。現在の私は、現役時代にも増して多くの、年に15人から20人くらいの男子・男性を試食して、これはというお気にを数人だけ「レギュラー」としてキープする性生活を安泰のうちに送っています。ごくまれに親しくなった2、3人の友人に打ち明け話を ー それも多くは「昔話」を ー すると、驚きと羨望で受けとめられたりしますが... そういう話もまた、気の向くままにちょくちょく投稿してみますね。